「ジャズマスター」にカーティス・フラーさん
米国を代表するジャズの名手に贈られる全米芸術基金の「ジャズマスター」に6日、トロンボーンのカーティス・フラーさん(71)が選ばれた。
フラーさんはデトロイト生まれで、あのキャノンボール・アダレイと共に米国陸軍バンドで演奏活動を始めた。1955年以降彼はさまざまなレコーディング・セッションに登場するようになり、ジョン・コルトレーンやバド・パウエル、ジミー・スミスと録音した唯一のトロンボーン奏者と考えられている.1960年代初めの4年間には、ウェイン・ショーターやフレディー・ハバードと共に、アート・ブレーキーのジャズ・メッセンジャーズの主要メンバーとして活動した。ディジー・ガレスピーやスタンレイ・クラーク、カウント・ベイシー楽団と活躍した後、彼は後進の指導にも力を入れ、デューク大学、スタンフォード大学、ハーバード大学でジャズの教鞭をとった。
一緒にマスターに選ばれたのは、ピアノの秋吉敏子、ラムゼイ・ルイス、ボーカルのジミー・スコット、作曲家のフィル・ウッズら6人。
ジャズマスターは82年から贈られ、これまでにチック・コリアら87人が選ばれている。授賞式は07年1月に行われる。
http://www.asahi.com/culture/update/1007/016.html
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2006/10/06/AR2006100601584.html
日本人なら素直に秋吉敏子 氏の選出を喜べと言われそうですが*1、カーティス・フラー氏の名前が目に入ったので、つい、こんな文章を書いてみました。(笑)
全米芸術基金の「ジャズマスター」って初めて聞きましたが、調べたところ説明は http://www.nea.gov/national/jazz/ 、いままでの受章者は http://www.nea.gov/national/jazz/alljazzmasters.html 。トロンボーン関連だと、メルバ・リストン氏(1987)、J.J.ジョンソン氏(1996)、デビッド・ベイカー氏(2000)、スライド・ハンプトン氏(2005)、ボブ・ブルックマイヤー氏(2006)といった方々が受賞しているようです。
V.Bachエルクハート工場の長期ストライキ
最近、日本トロンボーン協会のホームページの掲示板にて、米国 Conn-Selmer 社の Vincent Bach の従業員が4月から長期ストライキをしている件が話題になっております。中国など他国製の安価な楽器に対抗するため、経営陣が労働契約の見直しを迫っているのが原因らしいのですが、うまく解決して品質のよい楽器の供給をぜひ続けてほしいなあと思います。(もちろん、高品質のまま安価になれば言うことはありません。)
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- http://www.wndu.com/news/042006/news_49123.php
- http://www.southbendtribune.com/apps/pbcs.dll/article?AID=/20060504/Biz/605040494/
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愛・地球博 トヨタグループ館の楽器演奏ロボットの映像
今日知りましたが、昨年の愛知万博で話題になったトヨタグループ館のパフォーマンスショーのダイジェスト映像が、トヨタのホームページ http://www.toyota.co.jp/jp/vision/emerging_tech/i-unit/index.html にて公開されています。例の(スライドでなくてバルブ)トロンボーンの演奏ロボットも映っています。見に行けなかった方、見逃した方も、一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。
Re: クリスチャン・リンドベルイ氏、プロムズ ラスト・ナイトに登場決定
BBCプロムズのホームページ http://www.bbc.co.uk/proms/ の http://www.bbc.co.uk/proms/whatson/0909.shtml を見たところ、ロイヤルアルバートホールでのラスト・ナイトにはリンドベルイ 氏は出演しない模様です。 元記事 http://www.tarrodi.se/cl/christian.asp?show=4 に BBC Scottish Symphony Orchestra と共演とあるところを見ると、リンドベルイ 氏が出演するのは、http://www.bbc.co.uk/proms/pitp/glasgow.shtml の Proms in the Park - Glasgow でしょうか?http://d.hatena.ne.jp/trombone-index/20060424/p1 にて「プロムズのラスト・ナイトのリンドベルイ 氏の演奏もNHKのBS2で放送されるものと思われます。」と書いてしまいましたが、難しいかも。もちろん放送されればうれしいのですが。
大阪のドルチェ楽器、東京に進出
大阪のドルチェ楽器が、5/3に東京の新宿に"管楽器アヴェニュー東京"を新規開店します。ドルチェ楽器は1988年に京都の老舗楽器店から独立した2人が大阪・天満のマンションに店を構えて創業した管楽器専門店で、その後大阪・梅田に進出し、数多くの管楽器コンサートを主催したり、管楽器専門スクールを開講するなど、関西地区の管楽器文化の振興に貢献してきました。大阪出身の私としても10数年前から存じ上げているドルチェ楽器の東京進出は感慨深いものがあります。
クリスチャン・リンドベルイ氏、プロムズ ラスト・ナイトに登場決定
http://www.tarrodi.se/cl/christian.asp?show=4 によると、クリスチャン・リンドベルイ 氏が、毎夏イギリスのロンドンで開かれる音楽祭プロムズのラスト・ナイトに出演するとのこと。2万人の観客が集うプロムズのラスト・ナイトは毎年NHKのBS2で放送されていますから、このリンドベルイ 氏の演奏も放送されるものと思われます。演奏曲目は「Sandstrom's A Motorbike Odyssey, Mozart's Horn Concerto No. 4 and virtuosic pieces such as Blue Bells of Scotland and Flight of the Bumblebee.」となっており、リンドベルイ 氏の醍醐味を味わえるものばかり。今から楽しみです。
再編の進む楽器製造業界
最近、楽器メーカーの系列の変更が進んでいます。
- Denis Wick(のマウスピース、ミュート類) が ベッソン から独立(2005/12/19)
http://www.deniswick.com/besson.cfm - ビュッフェ・クランポン が コルトワ を買収(2006/1/4)
http://www.courtois-paris.com/Press%20release.html →その日本語 http://www.buffet-crampon.com/actualites/actu_list.asp?news=160 - ビュッフェ・クランポン が ベッソン を買収(2006/1/16)
http://www.besson.com/Besson%20Press%20Release.pdf
これに伴い、コルトワの日本の代理店は 野中貿易 から ビュッフェ・クランポン の日本支社に移り、名前もコルトワからクルトワに変更になったそうです。